相場・敷金返還率・よくあるトラブルと対策
5.2万円
平均家賃
4.8万円
平均退去費用
48%
敷金返還率
75万戸
賃貸住宅数
3.8年
平均居住年数
福岡県は九州最大かつ成長中の賃貸市場です。平均家賃は約5.2万円で、福岡市中央区で6〜8万円、博多区で5〜7万円、北九州市小倉北区で4〜5万円が相場です。福岡市は人口増加が続く数少ない大都市であり、特にIT企業の進出で若年層の需要が拡大しています。
福岡県の退去費用は平均4.8万円で全国平均に近い水準です。福岡市は若い世代の入退去が活発で、2〜3年の短期退去が多い傾向です。短期居住の通常損耗は少なく、退去費用も低く抑えられるはずですが、敷金ゼロ物件では退去時にまとまった額を請求されるケースがあります。
福岡県は温暖な気候ですが夏季の高温多湿が特徴です。博多湾沿いの福岡市は塩害リスクがあり、窓枠やベランダの金属腐食は環境要因として貸主負担です。黄砂やPM2.5の飛来シーズン(春季)に窓を開けられず換気が不十分になりカビが発生しやすい環境があります。九州北部豪雨のような集中豪雨リスクもあり、水害による損傷は自然災害として退去費用に含められません。
福岡県、特に福岡市は九州最大の賃貸市場で、敷金1〜2ヶ月・礼金0〜1ヶ月が標準です。福岡市は「敷金2ヶ月・礼金0」の慣行が残る物件もありますが、「1-1」が主流になりつつあります。天神・博多駅周辺の都心部は単身向け需要が非常に強く、退去の回転も早い傾向です。北九州市は製造業の転勤需要があります。
物件の間取り・タイプによって退去費用の目安は異なります。福岡県の物件タイプ別の注意点と対策を確認しましょう。
POINT: 退去前にキッチン・浴室を重点的に清掃するだけで、1〜2万円の減額が見込めます。
POINT: 各部屋の入居時の状態を写真で記録しておくことが最も効果的な対策です。
POINT: ファミリー物件では居住年数が長いほど減価計算で有利になります。6年以上居住なら壁紙の残存価値は1円です。
退去のタイミングによって、退去費用や手続きの注意点は異なります。福岡県で退去を検討中の方は、時期に応じた対策を確認しましょう。
引越しシーズンの退去費用
湿度とカビの退去費用リスク
閑散期の退去メリット
福岡市では初期費用を抑えた敷金ゼロ物件が増加していますが、退去時に「クリーニング+クロス+鍵交換」で5〜8万円を請求されるケースがあります。通常損耗は貸主負担であり、特約の妥当性を確認しましょう。
福岡市は留学生が多く、退去精算ルールの不理解を利用した不当請求が報告されています。国交省ガイドラインは国籍に関係なく適用されます。福岡市の外国人相談窓口を活用しましょう。
春季の黄砂・PM2.5で換気が困難になりカビが発生するケースがありますが、大気汚染は借主のコントロール外であり環境要因として扱われるべきです。
2〜3年の短期居住では通常損耗が少なく、クリーニング特約以外の費用負担は少ないはずです。退去費用が3万円を大幅に超える場合は内訳を確認しましょう。
福岡市国際交流財団では英語・中国語・韓国語等での退去費用相談が可能です。
退去費用に疑問がある場合は福岡県消費生活センター(092-632-0999)に相談できます。福岡市民は福岡市消費生活センター(092-781-0999)も利用可能です。
福岡県消費生活センター
092-632-0999
平日9:00-16:30。福岡市・北九州市にも地域センターあり
福岡県の退去費用の平均は約4.8万円です。福岡市のワンルーム・1Kで3〜6万円、2LDKで5〜9万円が目安です。天神・博多エリアは家賃が高い分やや高めですが、全国大都市の中では低い水準です。
敷金ゼロでも通常損耗は貸主負担という原則は変わりません。ただしクリーニング特約が設定されていることが多く、その金額の妥当性を確認が必要です。福岡のワンルームクリーニング相場は2〜3.5万円程度です。
黄砂やPM2.5は借主がコントロールできない外的要因です。大気汚染で換気が困難な期間にカビが発生した場合、環境要因として貸主負担を主張できます。
まず請求書の内訳を確認し、国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」と照らし合わせましょう。通常使用による経年劣化(壁紙の日焼け、フローリングの自然な擦り傷など)は貸主負担が原則です。納得できない場合は、①管理会社へ書面で根拠の説明を求める、②消費者ホットライン(188)に相談する、③少額訴訟を検討する、の順で対応するのが効果的です。
退去立会いでは、①事前に部屋全体を写真・動画で記録しておく(日付入り)、②入居時の写真がある場合は持参する、③口頭での確認だけでなく書面にサインを求められた場合は内容を慎重に確認する、④その場で精算書にサインしない(「持ち帰って検討します」と伝える)、⑤立会い担当者の名前と連絡先を確認する、の5点が重要です。
敷金は本来、家賃滞納や借主の故意・過失による損傷の修繕費に充てるための預り金です。通常使用による経年劣化の修繕費を敷金から差し引くことはガイドライン上認められていません。福岡県の平均的な物件では、適正に精算すれば敷金の50〜80%程度が返還されるのが一般的です。ただし、ペット飼育や喫煙による汚損がある場合は借主負担分が増えます。
退去費用が高額になりやすいのは、①喫煙によるヤニ汚れ(壁紙全面張替え)、②ペットによる傷・臭い、③水回り(キッチン・浴室)の放置した汚れ、④無断で取り付けた設備の撤去、⑤鍵の紛失による全シリンダー交換の5パターンです。逆に、経年劣化による壁紙の日焼けや、画鋲穴、家具の設置跡などは通常損耗として貸主負担です。
国土交通省ガイドラインでは、通常のハウスクリーニング費用は貸主負担が原則です。ただし、賃貸借契約の特約で「退去時のハウスクリーニング費用は借主負担」と明記されている場合は有効となるケースが多いです(最高裁平成17年12月16日判決の基準による)。特約の有効要件は、①金額の明示、②借主の理解と合意、③客観的・合理的な理由の3つです。
3〜4月は不動産業界の繁忙期で、退去立会いや精算処理が混雑します。①退去通知は早め(2ヶ月前を推奨)に出す、②立会い日は平日を選ぶと管理会社側も丁寧に対応しやすい、③引越し業者も繁忙期で高額になるため早めに予約する、④退去後の鍵返却方法を事前に確認しておく、の4点に注意しましょう。繁忙期は精算が遅れがちなので、期限を書面で確認しておくと安心です。
入居時から備え付けの設備(エアコン・給湯器・コンロなど)の故障は、経年劣化であれば貸主負担です。耐用年数を超えた設備の交換費用を退去時に請求された場合は、減価償却済みであることを主張できます。エアコンの耐用年数は6年、給湯器は10年が目安です。ただし、借主の使い方が原因の故障(清掃を怠ったことによるカビなど)は借主負担になる場合があります。
本ページの情報は、以下の公的機関が公表する資料・ガイドラインに基づいています。
クロス(壁紙)張替え
800〜1,500円/㎡
ハウスクリーニング
20,000〜70,000円/戸
鍵交換
10,000〜25,000円/箇所
フローリング補修・張替え
8,000〜30,000円/箇所
クッションフロア張替え
2,000〜4,500円/㎡
カーペット張替え
3,000〜6,000円/㎡
畳表替え・交換
4,000〜8,000円/枚
襖・障子張替え
3,000〜6,000円/枚
エアコン清掃
8,000〜15,000円/台
キッチン清掃
15,000〜25,000円/式
浴室清掃
12,000〜20,000円/式
トイレ清掃
8,000〜15,000円/式
換気扇清掃
8,000〜15,000円/台
窓・サッシ清掃
5,000〜10,000円/箇所